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コブラ (漫画) > ラグ・ボール
Sc3

ラグ・ボール寺沢武一の漫画、『コブラ』並びにそれを原作とするアニメなどに登場する球技。

ベースボールと、アメフト[1]を一緒にしたスポーツである。

ルール編集

野球のルールをベースとしていて、野球場のような球場で試合を行うが、前半戦、後半戦の間に30分のハーフタイムを挟む形で行われる。劇中ではコブラの所属チームが逆転サヨナラ勝ちをしているため、同点による延長戦などは描かれていない。前半と後半はそれぞれ時間が定められており[2]、スコアなどが表示される電光掲示板には残り時間が表示される。野球同様に守備側が3アウトをとると攻守交替が行われるが、9イニングまで戦うのではなく、前半、後半それぞれの制限時間内でこれを繰り返す形で行う。タイムアウトを迎えると3アウトでなくても攻撃側は攻撃が終了となり、これが前半の場合、後半開始の際に攻守交替が行われる。

ピッチャーがスロー・マシン(後述)から球を射出して、バッターから野球同様に3回ストライクを決めれば打者はアウトになる。球を打たれた場合、内野手は球を持っている限り、走者に対しエルボー、パンチ、キックなどによるあらゆるブロックが許されるが、そうした攻撃は走者の方も許されているため、この競技はケガ人や死人が多く出る危険なスポーツとなっている。

試合中は選手交代が認められていない。そのため、負傷や死亡などでメンバーが欠けるとそれが致命的な戦力ダウンにつながることもある。こうした状態で守備側に回った場合、残った選手間でポジション変更が可能だが、空いたポジションの守備範囲を残ったメンバーでカバーしなくてはならないため、メンバー一人あたりの守備の負担が大きくなる。また、負傷者が続出した場合、試合の続行が困難となる。

選手のメンバー構成編集

1チーム9人ではなく、7人で2チーム計14人で試合が行われる。7人のため、遊撃手(ショート)とキャッチャーはいない。 そのため、守備の場合は以下の編成となる。

  • ピッチャー:スロー・マシンでラグ・ボールの球を射出する。
  • 内野手
    • ファースト(一塁手)
    • セカンド(二塁手)
    • サード(三塁手)
  • 外野手
    • ライト(右翼手)
    • センター(中堅手)
    • レフト(左翼手)

キャッチャーがいないため、ホームベースへ向かう選手をアウトにするには、サードがボールを持って追うか、ファーストの選手などと連携して挟み撃ちにして打ち取っているようである。 コブラたちが着ているユニフォームの番号を見る限り、野球のように守備番号は決まっていない。

最初にスタメン登録された選手以外は出場できないため、攻撃の際は残ったメンバー間で打順などを変更することで代打や代走を出す。 

選手の服装・使用される道具など編集

選手はアメフト用ヘルメットをかぶり、胸と背中に大きく番号が書かれたユニフォームシャツの上から肩、肘、手首、ひざをガードするプロテクターを装着して行う。野球同様にグラブやバットも使用する。ただしピッチャーは後述するピッチャーマシンのトリガーボタンに指を掛けてボールを射出する都合上、グラブをつけることができない。そのため劇中では描かれていないが、もしもピッチャー返しなどで自分の方にボールが来た場合、咄嗟にボールをキャッチすることができず、危険である。 選手同士での会話はブレスレット型の通話機で行い、これによりキャッチャーがいなくても(理由は後述)、チームメイトがピッチャーに投げる球種やコースを指示することができる。

重さ5kgのラグ・ボール用の球を、ピッチャーが直接手で投げるのではなく、バッティングセンターにあるピッチングマシンのような形をした、スロー・マシン(ピッチャー・マシン)を操作して射出する。

ピッチャーはストライクゾーンなどが表示される操作パネルのモニターを見ながら球種の指定などもでき、決定したところで左右に配置されたトリガーボタンに両手をかけ、同時に引くことでラグ・ボールの球が発射される。この際、スロー・マシンのモニター下のFIREと書かれたランプが点灯する。ピッチングマシン同様、球のスピードも調整可能で、二軍チーム側でコブラが出場した紅白戦では、最高速度は180キロに設定されていた。

そして射出されたボールはキャッチャー・マシンのボール投入口に入ると(ゆえにキャッチャーはいない)、地下ホールをとおりスロー・マシンに戻る。イメージ的にはボウリングの投げた球がレーンから回収されて手元に戻ってくる感じである。

また、球が5kgと重く、硬い物質でできているため、野球と違い場外ホームランを狙うのは難しく、打ち所が悪ければ死んでしまい文字通りデッドボールとなることもある。

劇中での描写編集

コブラのセリフから察するに、作中では現代のアメフトやアメリカンベースボール(メジャーリーグベースボール)などに相当する競技となっているらしく、コブラは「(ラグ・ボールの試合を)よくTVで見る」と答えている。

試合が行われる場所としては、10万人以上の観客を収容できるラル星のランド競技場のアストロ・ドーム球場が有名であり、銀河系一のラグ・ボール球団「レッド・サクソンズ」がそこをホームグラウンドにしていて、選手の数は1万人を超えるといわれている。また、このランド競技場及び「レッド・サクソンズ」は海賊ギルドの構成員・ランドによって運営されており、銀河パトロールの権限がきかない治外法権であることをいいことにここをロド麻薬の密売ルートにしていた。コブラは銀河パトロール隊員・ドミニクからの依頼でそのルートを探ることとなった。

ラグ・ボールの選手編集

5kgもある球を打ったり投げたりしなくてはならないため、コブラのように地球人離れした筋力を持った者や、二軍のZチームのリック・ブルー(ザック・シモン)のように、地球人で2メートル70センチといった常人離れした体格を持つ者が選手には多いが、ドナルド星人(ドナルド星に住む、鳥のような顔をしている種族)・ゲックのように小柄な選手でも、俊足を活かしてバントや守備・走塁などで活躍する者もいる。

野球などと同様に一軍と二軍があり、ランド競技場のレッド・サクソンズでは一軍は貴族待遇を受けることができ、生活も地位も二軍とは大違いなため、一軍の選手になるためならどんな手段を使ってもなりたがる者が後を絶たない。 また、新しく入団した者にレギュラーの座を奪われることを恐れた一軍の選手により、ラグ・ボールの選手としてランド競技場に潜入したコブラも、バッティングの練習中に殺されかけたり、コブラの部屋の電子シャワー室に入ったチアガール・ミランダが閉じ込められ、焼死するという死亡事故も起きた[3]

レッド・サクソンズでは二軍は24チーム、アルファベット順に分かれており、1チーム500人近い選手を抱えている。先述の通りランド競技場は治外法権区域であり、そのためレッド・サクソンズの選手にはならず者や犯罪者も中にはいる。銀河パトロール隊員・ドミニクの話によればレッド・サクソンズに選手として入団した場合、入団後1年は外出禁止、逃げ出そうとすれば射殺されるとのことである。

補足 編集

  • 原作者の寺沢によると、ラグ・ボール誕生のきっかけは当時担当だった編集者に「寺沢くんはスポーツ漫画は描けないだろう」といわれたのが悔しかったとのことで、本人は「思いついたというより、思いつかされた」としている[4]

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. 作中では「アメラグ」と表記されている。アメリカン・ラグビーの略であり、「アメフト」の呼称が一般的となる以前の『コブラ』連載当時はこう呼ばれていた。
  2. 劇中で表示される残り時間が20分以上となっているコマがあるため、それ以上の時間であることは確かだが正確な時間は不明である。
  3. アニメでは、異変に気付いたコブラにより一命を取り留めている。
  4. 関西テレビ☆京都チャンネルで放送のテレビ番組『ほびーワールド計画』第35回放送より。OVA『COBRA THE ANIMATION』ザ・サイコガン 1巻に特典映像として収録されている。

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