海賊ギルド(かいぞく-)は、寺沢武一原作の漫画『コブラ』及び、それを原作としたアニメ作品などに登場する架空の犯罪組織。 テンプレート:ネタバレ
概要[]
様々な犯罪組織を抱える巨大組織で、宇宙海賊に代表される犯罪組織のギルドである。作中では単にギルドと呼ばれることも多い。「海賊」と付いてはいるものの、劇中でコブラが「宇宙のマフィア的組織」と表現したように組織としての性格はマフィアに近く、必ずしも海賊行為を行っている者ばかりではない。利益確保のためなら手段を選ばない凶悪さから、一匹狼で正統派の海賊コブラを含めて嫌っている人間は多いが、一方で組織の規模の大きさから、メンバーである事は裏社会においてある種のステータスにもなっている。
数多くの星系に傘下組織が乱立しているため、「シドの女神」編のサラマンダーや「六人の勇士」編でのアーリマンの力を授かったクリスタル・ボーイのように、強力なリーダーシップを持った者が出現するような事態を除けば、組織としての連携はあまりとれていない。ただし、裏切り行為に対するペナルティーは厳格である。
円状の紋章があり、一部の構成員は紋章が刻まれた指輪や戦闘服等を身に着けているほか、ルールジュ星に本拠地を持つ「スノウ・ゴリラ」やギルド親衛隊「ブラック・シープ」など、独自のマークを使用している部隊や傘下組織もある。
ロド鉱石を精製して作られる、ヘロインの20倍以上の効果を持つという麻薬「ロド麻薬」の密売が大きな収益源となっており、多くの惑星で採掘用マシンなどを導入してロド鉱石の採掘・精製を行っている。また、ロド麻薬の価格は年に一度幹部が集まる集会によって決定される[1]。
社会や国家に寄生して利益を得るという特性から、大規模な戦争その他による大破壊は歓迎していない。ただし、秩序不安に付け込んだり、銀河パトロールなどの脅威を排除する点においては、この限りではない。
最上位機関として「本部」が存在する。重大な物事についてはこの本部より命令が発せられ、これに違反することは重罪である。また、多大な功績を挙げた者に対しては本部において祝典が行われる模様。なお、本部の所在地や規模についての詳細は一切不明であるが、TV版では原作の「死の商人」編に相当するエピソードでコブラが本部から3万個のダイヤを盗み出したことがある。
構成員[]
注:アーケード版『コブラ・ザ・アーケード』のキャストは基本的にTV版に準じているため、TV版と同一のものは割愛する。
第1話から「刺青の女」編まで[]
- バイケン
- 声:加藤治(TV版)、駒谷昌男(OVA)
- 過去の記憶を消し、サラリーマン「ジョンソン」として生活していたコブラがトリップ・ムービーの中で見た海賊ギルドの幹部で、第1話に登場。キャプテン・バイケン、海賊バイケンと称され、右肩にメカ鳥がとまっている。コブラを目の敵にしてつけ狙い、その顔写真を他の幹部達にも配ったために彼は宇宙中の海賊から狙われる羽目になり、海賊ギルドとの闘争に疲れ果て3年前(TV版は5年前)に整形手術で顔を変え過去の記憶を消したのだった。
- トリップ・ムービーを楽しんだコブラとハイウェイで衝突事故を起こしそうになり、「ジョンソン」こと記憶を失っていたコブラがその顔をみてバイケンに似ていることを口にしたため、その命を狙おうとする。が、コブラが無意識にサイコガンを発砲したため、胸を撃ち抜かれて死亡。
- 原作では最初にサイコガンで倒された人物であり、このとき発砲したサイコガンとその前に見ていたトリップ・ムービーがきっかけでコブラは過去の記憶を取り戻し、再び海賊稼業に身を投じることになった。
- TV版では、コブラにギルドに入ることを勧めた際に左目をサイコガンで撃ち抜かれ、義眼になっている。その後はジャック・フリスという偽名を使用してカジノのオーナーという表の顔を持っていた。トリップムービーを楽しんだコブラがそこに立ち寄ったことで彼と再会することとなる。また、原作ではバイケンの死を知った他の仲間が記憶を取り戻したコブラの元を訪れ彼を殺そうとするが、TV版ではバイケンの手下が倒された後に、一度は逃げたバイケン自身がコブラと真っ向勝負を挑むという展開となっている。
- 「ザ・サイコガン」編を映像化したOVA1巻にも登場している。また、メディアファクトリーから発売された「ザ・サイコガン」編を収録したコンビニコミック版もこれに準じる形に冒頭シークエンスを変更しており、登場シーンが追加された。
- 名前の由来は海賊を示すバイキングからと推察される。
- クリスタル・ボーイ
- 声:睦五郎(映画版)、小林清志(TV版)、玄田哲章(PCエンジン用ゲーム)、戸谷公次(プレイステーション用ゲーム)、東地宏樹(OVA)
- コブラ最大の宿敵にして海賊ギルドの幹部。「三姉妹(刺青の女)」編で初登場、TV版では第3話からの登場となる。
- 超合金による金属質の顔と骨格、特殊偏光ガラス(「ザ・サイコガン」編では本人曰く「ライブ・クリスタル」)の肉体を持つサイボーグで、右腕に伸縮および取り外し可能な鉤爪を装着している。
詳細はクリスタル・ボーイを参照
- シュルツ
- 声:徳丸完(TV版)、曽我部和恭(PCエンジン用ゲーム)
- 表の顔はシド刑務所の所長だが、裏では海賊ギルドの幹部として密かに美女を拉致しては売り飛ばす人身売買を取り仕切る。しかし、キャプテン・ネルソンの遺産とその手がかりであるロイヤル三姉妹を知るや海賊ギルド本部を無視して遺産の独占を図り、三姉妹の次女キャサリンを捕まえたにも関わらず本部に報告しなかった。そのことで、ボーイから追求を受けた末にキャサリンを逃がした責任を取らされ、彼に粛清された。
- 死刑執行人
- 声(白人):幸田直子(TV版)、石川悦子(PCエンジン用ゲーム)
- (黒人):川島千代子(TV版)、野口絵美(PCエンジン用ゲーム)、佐久間紅美(コブラ・ザ・アーケード)
- 死刑囚あるいは脱走等によって死刑が決定された服役囚への死刑執行人。一見すると白人と黒人の美女コンビだが、2人とも女性型サイボーグであり、パワーとスピードそしてコンビネーションを生かした肉弾戦で相手を殺す。また、必ず殺すと決めた相手にはキスマークを付ける趣味、通称「死の接吻」がある。
- PCエンジンの『コブラII 伝説の男』では、白人側はデストロイヤーと黒人側にはボンバーという名前がある。
- ターベージ
- 声:内海賢二(TV版)、曽我部和恭(PCエンジン用ゲーム)
- ボーイが雇った魔術師を称する殺し屋。その実態は植物人間であり、体内で作った種子を人体に植え付けることで、自我を奪ってコントロールするという凶悪な能力の持ち主。ただし、自分の能力を過信しており、ボーイから騒ぎを大きくし過ぎることを理由に文句を言われても平然としている。コブラ曰く「野菜サラダ」。原作では腕力など自身の戦闘能力は低いが、3機1組の三位相エネルギー反射衛星で常に身を守っており、サイコガンすら通用しない。
- 植物人間のため、高温の環境に弱く場所によっては耐熱服が欠かせない。また、光合成ができないとエネルギー不足になってしまうという弱点があり、その場合はリフレッシュセンター内で太陽光線を全身で浴びて光合成を行う。
- TV版では、先端が麻酔針のようになっているタンポポの綿毛のようなものを体から放出したり、手が植物のつるのように延びて相手を絡めとることができるなど、植物人間という特性を活かした攻撃方法に加えて肉弾戦でもレディを翻弄するほどの高い格闘能力を持ち、原作より戦闘能力が大幅に向上している。
- 名前の由来はベジタブル(野菜)から。
- 毒蜘蛛のジョー
- 声:若本紀昭(TV版)
- 左目に刀傷のあるギルドの殺し屋。ルールジュ星で現金輸送を兼ねた雪上バスに乗り込み、そのルートを「スノウ・ゴリラ」に教えて接触を図るが、コブラに成り代わられてしまう。彼は「スノウ・ゴリラ」に潜入していたドミニクの情報を、サンドラに届けるべくギルドの使者ミスター・Jとして派遣され、嵌めていた腕時計型通信機には、ギルド本部からの指令が記録されたマイクロフィルムが入っていた。
- サンドラ
- 声:田島令子(TV・映画版)
- ルールジュ星に本拠地を構える海賊ギルドの傘下組織「スノウ・ゴリラ」を率いる女首領。隻眼の冷酷かつ狡猾な女性で、武器は手首に嵌めた電撃銃・サンダーガン。ドベルという機械犬を飼っている。キャプテン・ネルソンの遺産である「最終兵器」を求めてルールジュ星から惑星ザドスまでコブラ達を追ってきた挙句、「最終兵器」の独占のために自分の部下達まで殺した。
- 劇場版では「スノウ・ゴリラ」は海賊ギルドに抵抗する私設軍隊になっている。
- TV版では第9話が初登場。「最終兵器」の力で巨人と化して大暴れし、さらに巨大な「最終兵器」に搭乗するという演出が追加された。
- サンドジャック
- 声:沢りつお(TV版)
- TV版オリジナルキャラクター。第12話で登場。ギルド特殊部隊の代表として登場し、最終兵器を手に入れ巨大化したサンドラの前に現れる。ギルド本部の命を受け、部下たちを殺したサンドラの罪を不問にすると彼女に伝えて最終兵器を引き取りに来たが、最終兵器の進化のモデルにされた末にサンドラに倒された。
「黄金の男」編から「海底の墓標」編まで[]
- ハンマーボルト・ジョー
- 声:細井重之(TV版)、仁内達之(PCエンジン用ゲーム)、戸谷公次(プレイステーション用ゲーム)
- 「黄金の男」編で初登場。宇宙カジノ「ラスベガス・ステーション」の支配人という表の顔を持つ、海賊ギルドの幹部。カメラ付のマスクと戦闘服を着用し、いずれもカラーは黒で統一している。カメラアイとロケットを仕込んだ鋼鉄製の両手を持ち、射出後はカメラからの映像を元に遠隔操作して相手を殴りつける技を使う。その一撃は「ハンマーボルト」の名前通りの威力で、レディを押さえ込むほどのパワーを有する。金塊を巡るコブラとの戦いではコブラをKO寸前まで追い込むが、重力発生装置を切られて無重量状態に陥り、コントロールが乱れた隙を突かれて敗北。宇宙空間に吸い出されるも、身に着けていた戦闘服が宇宙服の機能を有していたのか生き延び(腕を機械化していることから体をサイボーグ化していた可能性もある)、その後「ザ・サイコガン」編にてコブラにリベンジをかける。
- TV版では13話で登場。両手で三角形を作り、三角形の形をしたエネルギー弾を放つという攻撃方法に加え、鋼鉄製の両手を取り外した両腕からも三角形の形をしたエネルギー弾を発射できる。
- 冒頭シークエンスが変更されたため、OVA版の「ザ・サイコガン」編には登場しない。
- ジゴバ
- 声:加藤精三(TV版)
- 「サイコガンの秘密」編で登場、TV版では2話での登場となる。銀河系中の女性を他の銀河系に売りつけている奴隷商人で、全身が鱗に覆われている。誘拐した女性・ビビを脅迫してコブラのサイコガンを盗撮させた。ビビ曰く「狡知に長けた悪魔そのもの」。エーゲ海の小島に宇宙船を停泊させ、盗撮で得た写真からサイコガンを解析してそのコピーを製作、部下にそれを持たせてコブラを迎え討った。自分の体の原子構造を変えることで物質の間を自由に移動可能。これによりコブラを翻弄し、レディの体に乗り移って彼を殺そうとしたがレディの機転と彼女のアドバイス「サイコガンは心で撃つもの」を思い出したコブラによって倒された。
- ランド
- 声:徳丸完(TV版)
- ラル星のランド競技場をホームグラウンドとするラグ・ボールチーム「レッド・サクソンズ」のオーナー。その裏では海賊ギルドの一員としてロド麻薬の密売ルートに関わっている。チームの運営・経営にも通じており、新人選手として潜入したコブラに一軍昇格を餌に八百長試合を持ちかけた。
- コブラの活躍で麻薬ルートを暴かれて銀河パトロールに逮捕され[2]、死刑を待つ身となるが、指輪の宝石の形で隠し持っていた怪物マーメイドの卵を孵化させ自身は看守の銃を奪って自殺、パトロール基地に未曾有のバイオハザードを巻き起こす。ランド競技場が摘発されたことにより、ギルドの権勢は大幅に殺がれたと思われる(ドミニクの言葉から)。
- TV版および「ラグ・ボール」編をデジタルカラー化したMFコミックス版では、マーメイドのシークエンスはカットされている。
- ブライアン・リード
- 声:石田太郎(TV版)
- 「死の商人」編で登場。表向きはレオード社という自動車会社の社長だが、実は武器製造を行っており、いわゆる「死の商人」。そしてその正体は「刺青の女」編で倒されたクリスタル・ボーイである。コブラと落ち合う約束をしていたレディを、新商品として発売予定のサイボーグ兵士「コマンド・ゲリラ」を利用して捕らえ、鋼鉄の外装と防弾ガラス張りの本社ビルに拘束し、その最上階にある社長室で彼女の救出に向かったコブラを待ちうけていた。このとき人工皮膚で生身の人間を装っていたが、右手の鉤爪はそのままだった。
- TV版では25話で登場。ボーイとは別人物の扱いであり、生身の人間である。また、鉤爪もつけていない。
- アイアンヘッド
- 声:尾崎圭子(TV版)、高島雅羅(コブラ・ザ・アーケード)
- 「海底の墓標」編で登場、TV版では23話の登場となる。海賊ギルド幹部の女性型サイボーグにして、コブラとドミニクのバカンス先の海に海底基地を築いた一味のボス。20億ドルの金塊を積んだ豪華客船クイーン・ギャラディ号を沈めたばかりか、居合わせたコブラ達にも攻撃をかけてドミニクを海底要塞へと連れ去った。長い髪の毛と2本の長い角が付いた鋼鉄製の頭部を持ち、髪の毛を相手の首に絡ませて締め上げることもできる。この頭部は単独飛行が可能で必要に応じてサイボーグの体を交換でき、その中の一体は鋭い剣とサイコガンをも弾く盾を装備している。
- TV版では名前の通り頭部は鉄のような色をしているが、アーケード版では交換後のボディーと同じく金色である。
- シーメン
- 声:神保恭子、滝沢久美子、高田由美、大原美佳子(TV版)
- アイアンヘッド配下の女性戦士たちで、キングコブラの猛毒を塗った矢を撃ち出す武器を使用している。コブラ曰く「人魚」。潜水に適した格好をしているが、髪の毛で水中の酸素を捉えて呼吸することができるため、酸素マスクやボンベを必要としない。
- エリス
- 声:島津冴子(TV版)
- シーメンの毒矢を受け、気絶したコブラを介抱した女性。コブラにギルド配下のアイアンヘッド一味のことを教えたが、彼女もまたその一員だった。一見生身の人間に見えるが、実はサイボーグでコブラは彼女の髪の毛を触ってそれを見抜いた(人毛ならクチクラのため毛根方向には滑らないが、人造毛はクチクラがない)。
「シドの女神」編から「黄金の扉」編まで[]
- サラマンダー
- 声:柴田秀勝(TV版)
- 「シドの女神」編、TV版27話より登場。ギルド宇宙軍総司令にして元帥の肩書きを持つ最高幹部で、銀河系支配を目論む。TV版ではこのエピソードが最後となり、最後に倒した敵となる。外見は『スター・ウォーズ』に登場するダース・ベイダーを純和風にしたようなデザインで黒い甲冑とマントに身を包んでおり、日本の鎧武者を思わせる。プロレス好きで、WRA世界チャンピオンの白人レスラー、エル・スカイマン(声:蟹江栄司)を子飼いにしていた。自分の本拠地から出ることはまず無く、部下を信用せず用済みになれば容赦なく排除する。影武者を派遣する際にはバリアを展開する4人のボディーガードに常に身を守らせている。その正体は、強力なサイコ(精神)エネルギーを持った20世紀のある人物の亡霊で、肉体がミイラ化してもその精神は滅んでいなかった。「3000年の時を越えて甦った」とのことなので、『コブラ』作中での時代設定は現在の記年法で単純計算すれば50世紀、西暦4900年代ということになる。なお、彼の部下たちは、直立して右腕を掲げ、「ハイル・サラマンダー!」と呼号して彼を称えている。
- ドーベル
- 声:安原義人(TV版)
- 銀河パトロールの人間ながら、裏では海賊ギルドと通じている悪徳警官で勤務中でも酒をあおっている。ドミニクとコブラの電話を盗聴し、ドミニク暗殺に一役買った。全身を超合金でサイボーグ化しており革ジャンを着用、右腕に連射ブラスターを装着している。ジャック・バイスタからの情報を受けてやってきたコブラの罠にかかり、早撃ち勝負でコブラのサイコガンに右腕の連射ブラスターを破壊されるが、コブラが丸腰と油断してサイコガンを収めた後サイボーグ化した体を武器にコブラを襲う。そして、サラマンダーの強大さと彼の基地がバレンタイ星域のどこかにあること、自らがドミニクを殺したことを言い放った直後、これに激怒したコブラの鉄拳で腹を打ち抜かれ、サイボーグ化した体を破壊された。TV版では、27話で登場。
- 体を破壊されたことで死んだとコブラは思っていたが、「ブルーローズ」編にて白スーツ姿で再登場、よりサイボーグ化の進んだ異形の姿で復活する(ギルドの一員としての描写はない)。その体は「肉体」的にはレディをも越える強さと硬さを誇る上に、電磁力装置が組み込まれており、バリアを展開したりビームを放つことさえ可能。この時点では香港警察の警部に出世しており、部下を引き連れて復讐を図る。コブラはその執拗さを「奴にとっては俺がブルーローズだったのかもしれない」と評した。
- 名前の由来は、当時少年ジャンプに併載されていた漫画『ドーベルマン刑事』から。
- ヘルガ大佐
- 声:銀河万丈(TV版)
- ネプチューラ星で暮らしていたコブラのかつての仲間・バッドを捕らえ尋問などを行っていたキングダム戦車隊の隊長。
- 部下たちを基地に引き上げさせた後、雪クジラ漁をしていたバッド達の前に単機で現れ、彼の仲間と恋人のエルザを虐殺してバッドも葬ろうとしたが、それを助けに来たコブラによるサイコガンの集中攻撃をキングダムの車体に受ける。車体はサイコガンのビームに耐えたが、過熱して中のヘルガが蒸し焼きになり、キングダムが彼の棺桶となった。
- TV版では29話で登場。
- エル・ロデス
- 声:村松康雄(TV版)
- かつては「鬼のロデス」の異名を持つ税関職員で、コブラが密輸を行う上で大きな障害だった。現在は建築家という表の顔とロド麻薬密売を手がける海賊ギルド幹部としての裏の顔で惑星メヒコを牛耳っている。サラマンダーに対する作戦を切り替えたコブラ達により、ドグはロデスに成りすまし、コブラとバットはロデスのボディーガード、パンプキンは逃走車の運転手としてロド麻薬の価格を決定する会合に潜入する。
- TV版では30話で登場。
- サボイラー
- 声:荒川美奈子(TV版)、石川悦子(PCエンジン用ゲーム)
- サラマンダーの命令で、エルラド教国の首長ミラールを拉致すべく送り込まれた美女。不細工なクマのぬいぐるみに偽装したナイフ使いの小男の相棒と、列車のボーイに化けた部下たちを率いる。偶然からコブラとドグ・サバラスに遭遇し、殺害を試みる。全身から超高熱を発する事が出来、サイコガンですらその熱のフィールドを突き破ることはできない。熱エネルギーのビームを放つことも可能。
- TV版では後述の2人と共に最終回の31話で登場、女の姿をしたサラマンダーのエネルギー体のように描かれた。また、小男の相棒は出てこない。
- ラシッド大司教
- 声:平林尚三(TV版)
- エルラド教会幹部の皮を被ったサラマンダーの部下。シドの女神建造と打ち上げを監督している。シドの女神打ち上げ成功時の言動から、サラマンダーの正体を知っている模様。
- ソフィア司祭
- 声:吉田理保子(TV版)
- エルラド教会幹部。コブラから「ハリウッドのスター」と呼ばれるほどの美女だが、サラマンダーの部下であった。シドの女神に感づいたコブラとミラールの乗る車を大型トラックで狙う。
- ブラックボーン
- 声:山口真弓(2010年TV版)
- 「黄金の扉」編に登場。マスクで顔を隠した海賊ギルドの女幹部。ガロン星と太陽の衝突によって起こる太陽系崩壊のもたらす混乱に付け込もうと企む。そのため、衝突阻止に動くシークレットを妨害する。プテラノドン型の大型戦闘機を愛用している。
- ゾロス
- 声:かぬか光明(2010年TV版)/長嶝高士(コブラ・ザ・アーケード)
- ブラックボーン配下の、山羊の頭を持つサイボーグ。あらゆる衝撃に耐え、サイコガンさえも無効化する包帯で屈強な体を覆っているために防御力は高い。また、両目は赤外線スコープとなっており、暗闇の中でも目標を捕捉できる。しかし、ガロン星の人面魚に包帯を食い破られたのが仇となり、コブラのトリックに引っ掛けられて倒される。コブラ曰く「ひつじちゃん」。
「6人の勇士」編[]
- バルドウ将軍
- 冥王星に本拠地を持つ海賊ギルド第七機甲師団の司令官で、四つ目種族、ソラリス人である。ボーイを出迎えた際には第7機甲師団であることを示す牙の付いた頭蓋骨の台座に座り、女を侍らせながら酒を飲んでいた。ボーイが第七機甲師団の司令部・ヘルブルグ要塞を全面戦争のための太陽系前線基地とすると宣言したことに反発するも、その額にあるブラック・ストーンの力で侍らせていた女と共にダイヤにされ、踏み潰されて死亡。その直後、踏み潰されず無事だった女が元通りの姿で復元したすぐ横に、バラバラ死体として復元された。その様子を見たボーイ曰く「ツキのない男」。
- ロゴール大佐
- 第7機甲師団幹部。役職はキングダム第1戦車連隊連隊長で、同じく幹部衆のアーシュラ、フォスより一階級上である。上官のバルドウ将軍同様にボーイに逆ってダイヤにされ、ボーイに賛同したアーシュラに踏み潰されて死亡。
- アーシュラ中佐
- 海賊ギルド戦闘部隊、第7機甲師団の幹部。役職はトマホーク装甲車大隊大隊長。根っからの戦闘狂であり、自分の肉体が戦闘に耐えられない弱さを悲しむほど。過去に最初の実戦で左腕を失いサイボーグ化した時も、恐怖や後悔はなかった。そんな彼女をボーイは「オレに似ている」と評した。
- 第7師団幹部衆で真っ先にボーイの傘下に入り、彼から重用される。コブラとの戦闘で重傷を受けるごとにボーイからサイボーグ処理を施され、最終的にはレディとよく似た姿になった。彼女のふりをしてコブラを殺そうとするが3サイズの違いからそれを見抜かれ、レディ本人と戦うこととなる。
- フォス中佐
- 第7機甲師団幹部。役職はキングダム第2戦車連隊連隊長。卑屈な小心者で、上官のバルドウ将軍とロゴール大佐がボーイに逆らいあっさり殺されたのを見て、命惜しさに忠誠を誓った。海賊ギルドが(サラマンダーの件を除いて)決して連携の取れていない現状で宇宙大戦を仕掛けることに不安を感じていた。その後、火炎林2度目の戦いにおいて部隊を率い、コブラ達を待ち構える。
- ドミンゴ伯爵
- ダスト星を支配する海賊ギルド幹部。村人達を連行して、自らの支配の要となる空中要塞の建造にこき使っていた。ボーイの使者兼コブラ抹殺の補佐にやって来たアーシュラ中佐と共闘する。帽子とマスクを身に付けた剣術の達人で、外見的な元ネタは怪傑ゾロ。
- ドクター・ヤマ
- 海賊ギルドの兵器開発者を務めるマッドサイエンティスト[3]。本来は「氷の牙」戦力化の責任者として、海底基地を拠点に魔女ゾラや「アワ爆弾」を開発するが、自我を持ったゾラに裏切られて首から下を小型のロボットにされた。基地内で遭遇したコブラに、ゾラの弱点を教える。
- 魔女ゾラ
- ドブスン率いる「氷の牙」が不在の間に、彼らの縄張りの海域に出没して航行する船を次々と沈めた魔女。その正体は、ドブスンと「氷の牙」を洗脳してブラックシープの戦力とするために開発された生体エネルギー兵器。ゾラや彼女がエクトプラズムから生み出した配下の姿を見ると、思考能力を失い洗脳される。また、エクトプラズムの配下は洗脳した人間に取り付いて、戦闘用の姿に変身する能力を有する。
- ガバラ少佐
- 宇宙戦艦「ブラックシープ」内を守る、保安隊の女将校。コブラ達が突入してきた際にボーイの命で迎え撃つも配下の部隊はことごとく壊滅し、遭遇したコブラに自ら挑む。劇中で確認できる保安隊はキャメル隊、ホエール隊、イーグル隊の3隊。
「聖なる騎士伝説」編[]
- 青龍鬼(せいりゅうき)
- エスカープ王国を襲う3人の鬼の1人。鬼達の中で最も部下を信用せず、失態を犯したり逆らった者は容赦なく呪術で抹殺する。
- 白虎鬼(びゃっこき)
- エスカープ王国を襲う3人の鬼の1人。鬼達の中で最も強欲で、美を追求する。さらってきた太陽系人の美女に遺伝子操作をして人魚等の姿に変えている。
- ゴモル
- 白虎鬼の作り出した「息子」にして「美の結晶」である存在。さらってきた美女を餌にして捕食し、その体は最終的にはゴモルの顔を構成する一部と化す。また体の方は大型のロボットである。
- 玄武鬼(げんぶき)
- エスカープ王国を襲う3人の鬼の1人。鬼達の中で最も冷酷非道で、自らに歯向かう者は手段を選ばず容赦なく殺す。また、世界中の武器をコレクションしている。
- スカルヘッド
- 玄武鬼配下の女サイボーグ。その名の通り、骸骨のごとき兜を頭につけている。サイコエネルギーを弾く特殊なエネルギーによる光の輪を手足に纏って、自らを二輪車形態にしての高速移動が可能。
- 「聖なる騎士伝説」編冒頭において部下を率いて黄金像「黄金の天使」を狙い旅客機を襲うも、そこでコブラに部下を倒され、自らは戦闘を終えたコブラと遭遇し、コブラを旅客機から遥か下の雪原へと落とした。
- ムラゴ司教
- エスカープ王国の教会幹部で、王位継承権を有する王族の戴冠式を監督する立場にある人物。しかし、彼の正体は海賊ギルド幹部であり、部下のシスター達も海賊ギルドのエージェントだった。そしてエスカープ王国を襲う3人の鬼達の黒幕であった。
「ザ・サイコガン」編以降[]
- クリフ・ボールド伯爵(ジプシードッグ)
- 声:塩沢兼人(プレイステーション用ゲーム)、玄田哲章(コブラ・ザ・アーケード)、咲野俊介[4](OVA)
- 「ザ・サイコガン」編で登場。火星の一地域を統治する領主貴族。足の生えた「動く城」で暮らしており、領地を見回っている。武力と権力をもって領民に圧政を強いている上に、海賊ギルドの幹部として麻薬の製造・売買にも関わっている。表向き、海賊ギルドの幹部にして野盗集団のボスであるジプシードッグと敵対しているが、実はジプシードッグとボールド伯爵は同一人物であり昼は貴族として、夜は野盗として民を搾取している。また、ユートピアの父の仇でもある。
- なお、プレイステーションコミック版ではジプシードッグからゴールデンドッグという名前に変更されている。
- サイバーウルフ
- 声:東條加那子、永吉ユカ(OVA)
- 名前はアニメのクレジット表記及びアーケード版より。ジプシードックが操る2体の女性型サイボーグで、鬣(たてがみ)のような赤い髪を持つ。外見は美女だが中身は野獣そのもので、獣のごとく四つん這いで走り、吠え掛かってくる。武装は両肩のキャノン砲。
- レッドボーン
- 声:浦山迅(OVA)
- ギルド太陽系方面司令官の肩書きを持つソラリス人。大艦隊を直卒しており、一応は貴族のボールド伯爵に対して、古代火星人の残した「宇宙創造の秘密」を入手するよう、頭ごなしに命じる。
- メガ・カーン
- 「マジックドール」編で登場。ギルドの精鋭である突撃兵こと「ブラックダーツ」隊長。あらゆる機械を生物に変えてしまうマハドーマ星の魔力にてこずっていたギルドの司令官の命を受け、マハドーマ星に派遣された。魔力の源である「マーラの源」を、そして源を探すコブラを狙う。
- 彼とその部下は機械のついた三度笠にマントという、時代劇に出てくる渡世人のような格好をしている。サイボーグで、脚部は鋏のような形をした口となっている。その脚部の口にはサメのような牙が無数についており、これで相手の首を噛みちぎることもできる。
- アラバスター
- メガ・カーンの腹心兼愛人。彼女もカーンと同じような格好をしている。右の頬にあるサソリのタトゥーがワンポイントとなっているほか、体全体にタトゥーをしている。
ゲームオリジナル[]
- ビガロ
- 声:曽我部和恭
- 原作の三姉妹編を基にしたシナリオで展開するPCエンジン用ゲーム『コブラII 伝説の男』に登場。ギルド最高評議会幹部の一人。最終兵器を手に入れ、コブラの抹殺を図る。
- クイーン
- 声:野口絵美
- 『コブラII 伝説の男』に登場。ギルド最高評議会幹部の一人。ビガロと共に行動しているが、最終兵器を手に入れたビガロの裏切りにあう。
註[]
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